血塗られた神話


デビュー作


新堂先生のデビュー作「血塗られた神話」を読んだ。新堂作品を読み始めたのは「無間地獄」からだが、そのきっかけは帯に書かれた故青木先生の「ゼニの魔力、そして資本主義の冷徹を暴いた現代版『ヴェニスの商人』や」だった。
一人称の「私」のせいか、後の新堂作品よりも全体的に堅い印象を与える。が、後半のとち狂った登場人物たちと心の荒み具合に、後に炸裂する新堂節が窺える。講談社ノベルズなんて読む事ないと思ったが、先生の作品だけは読ませて頂きます。

Posted: 水 - 11月 5, 2003 at 02:31 午前   Tropical Island Garden   書籍   Previous   Next   |


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