ろくでなし


クリスマスに読みたい一冊。

 
 ハッシっ、ハッシっ、ハッシっ! 新堂先生の「ろくでなし」を読んだ。 …今回のはちょっとやりすぎだな。今回も、か。後口が悪い。尤も、シャブ神・速見が見る妄想、脾臓くんや内蔵たちが会話するシーンは、想像力の賜物だなと思った。マトリといえば、マトリックスでなく麻取りの事だ。
 「ろくでなし」(99年)は「血塗られた神話」「闇の貴族」に続くノベルズ三作目。文体や構成など、まだ脂が乗りきってない感じがするが、これから「無間地獄」「カリスマ」へと花開く予兆はひしひしと感じられる。だが、なぜ? なぜ? なぜ? なぜの三乗。

Posted: 月 - 11月 17, 2003 at 02:31 午前          


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