アサシン




新堂先生の「アサシン」を読み終えた。新堂作品ではおなじみの、底なしの冥い眼をした冷血の心を持つ殺し屋が主人公。

が、いつもと違うのは何のひねりも無いストレートなストーリー展開であるという事。今までの裏の裏を嗅いだ様な作品を全部読んだ読者にとっては、水に薄めた味気ない作品に思える。

どちらかと言えば「忘れ雪」や「ある愛の詩」系列の純恋路線モノなので、暗黒小説を期待しすぎて肩すかしを食らってしまった、といった所か。にしても、あの昔の少女漫画に出てくる様なヒロインで泣けとおっしゃるのですか、新堂先生? 

Posted: 日 - 9月 19, 2004 at 04:56 午前          


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