モンクLV19


サポートジョブ


この老人の試練を乗り越え、ついにサポートジョブ(副業)を持てる様になったアンダマン。現在の職業はモンク(修行僧)であるが、もう一つ職業を選べるという事だ。アンダマンはそもそも、アンダマン海に浮かぶプーケット島にあるシャロン寺院という、金色に輝く寺の僧である。そんな彼がシーフ(盗人)や黒魔道士を選ぶのは、お門違いだ。理想は人々の傷を優しく癒す白魔道士であるが、サポートジョブは初めからレベルを上げないといけないので、しばらく保留にし、先ずはジュノ大公国を目指そうと思う。

ジュノ大公国はウィンダス連邦・サンドリア王国・バストゥーク共和国の中心に位置し、各国の冒険者が最初に目指す国だ。アンダマンは地図を広げ、最短ルートを熟考した。が、道中はアンダマン一人では到底倒せない強靱なモンスターが徘徊しているので、戦闘を避け、走り抜けなければならない。おまけに夜はゴースト系のモンスターまで出没するので、朝まで待つ必要があった。

日の出を合図に、地面を蹴った。蹴った。蹴った。息を殺して全速力で走り抜けた…。ある時はモンスターを目撃し、物陰に隠れた。ある時は道に迷い、何度も地図を確認した。そして、ついにジュノ大公国のゲートが見えてきた。アンダマンは吸い込まれる様にゲートをくぐり、人の波で溢れかえるジュノ下層へ舞い降りた…。

Posted: 水 - 1月 28, 2004 at 02:23 午前          


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