西遊記 七 決戦火焔山


齊天大聖孫悟空


三蔵は毎回妖怪に捕まるのに、食べられそうになると悟空に助けられる。俺が妖怪なら、三蔵はすぐにその場で殺して食べてしまうのに。と思っていたら、つれあいは、これはいわゆる「海鮮」と同じ考えなのではと言ったので、なるほどなと思った。

日本で海鮮といえば、新鮮な魚介類を用いた料理をさすが、中国では生きた魚介類をさばいた料理を指す。前者は新鮮なら冷凍でも海鮮だろうが、後者は死んでいた魚介類は決して海鮮でなく、水槽に泳ぐ魚をを指差して調理してこそ海鮮なのだ。おまけに中国では刺身で食べる習慣はない(最近では寿司屋こそ増えたが)。

妖怪も、三蔵を捕まえてから生では食べようとせず、お湯が沸くまで生かしておく。まさしく海鮮な食し方なのだ。食べると不老長寿になるのだから、調理法は気にせずにいきなりかぶりつけば良いのに。妖怪といえども、変に上品ぶっちゃって。

Posted: 土 - 6月 19, 2004 at 01:44 午前          


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