スー・チー in ミスター・パーフェクト


奇逢敵手


DVDで「スー・チー in ミスター・パーフェクト」を観た。舌打ち。製作の杜琪峰(ジョニー・トー)という名前に騙されて見たら、監督・脚本の林嶺東(リンゴ・ラム)色の濃いアクションコメディだった。

「恋戦沖縄」をマレーシアに置き換えたような、リゾート地で繰り広げられる、月曜ドラマランド的なハチャメチャラブストーリー。香港映画において、海外へのバカンスを描いたモノは失敗作であるという法則が我が家にはある。今作品もその法則に則ったとても下らない作品だった。

大好きな舒淇(スー・チー)と任達華(サイモン・ヤム)が出ているのがせめてもの救いだが、アクションの隙間に売れる要素として入れられた恋愛事情が、まるで食玩のお菓子程度の魅力しかなく、後はもっぱら間延びしたアクションの連続。誰が、任達華の華麗なダンスアクションが見たいねん! 誰が舒淇のジェット・スキーシーンを長々と見たいねん! 俺は呪詛を吐き続けた。

Posted: 金 - 4月 16, 2004 at 02:24 午前          


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