メイキング・オブ・ドッグヴィル 〜告白〜


Dogville Confession


「メイキング・オブ・ドッグヴィル」をレイトショーで観た。トリアー監督は情緒不安定でめそめそ弱音を吐いたり、抗不安剤を服用してテンションがあがったり、結構ナイーブなおっさんだった。そして顔にはどことなくキムキム兄やんを西洋人風にアレンジした面影があった。

そんなトチ狂った撮影現場だけあって、役者のストレスも溜まる一方だ。疲れたと言ってため息を漏らすニコール・キッドマン。不愉快だと唸る、ポール・ベタニー。気が変な監督とは仕事をしないと告白するベン・ギャザラ。こんな凄い作品を作るにはとてつもないパワーが必要なのだな、と思った次第だ。

興味深いのは、手持ちカメラで撮影していた事だ。手持ちといっても実際に手でカメラを持っているのではなく、肩に背負い、ちょうどガンキャノンの様に前に突き出たカメラだ。役者に寄ったり振り向いたり主観で撮影し、緊張感を作り出していたのだ。

Posted: 金 - 2月 27, 2004 at 02:31 午前          


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